2023/12/20 17:39

突然ですが、【そもそも】って面白くないですか?


日本には様々な行事や作法が存在していますが、物心ついたころから祖父母や両親がやっているから…と、何の疑問も待たずに行っている習慣ってありますよね。「意味もよく分からんし、だんだん面倒になってきたからもうやめようか。」と、やらなくなってしまう事もありますが、逆に【そもそも】の意味を知って、「これは大切だからやり続けた方が良いね」となることもあるかもしれません。

こんな風に、現代の生活には良く分からないけど続けている慣例とか慣習がたくさん存在しています。始まりとは違った意味合いに変化して続いていることも多いですね。


先日のBlogで「本切羽」や「ポケットのフラップ」などについて書きましたが、洋服にもたくさんの【そもそも】があります。それを知ることで、洋服に対する愛着や、デザインや着こなしを楽しむ心が生まれていくような気がしています😊



さて、着る物に関係する【そもそも】の一つに、お正月には新しい下着を身に着けるという習慣があるのをご存じですか?

私の祖父母世代が子供のころには一般的であったと聞いています。面白いことに、父は「やっていた気がする」。母は「そんな事したこともない」と言っています(笑)別の30代の方に聞くと「子供のころにやっていた」とか、40代の方は「今も子供たちの下着は新品にしている」と言います。今でも年代や地方によっては続いているようです。ちなみに僕は、そんなことをした記憶は全くありません😅

面白いですね~✨

当店の会社は1951年の創業です。当時のお正月前後には、フクスケの足袋がよく売れたと聞いています。

昔の数え年(新年に一歳年を取る数え方)の習慣で、新しく生まれ変わるという意味を込めて下着を新品にする…などと聞いたことがありますが、色々と調べてみると【そもそも】は少し違うようです。

正月という暦の年初は神様をお迎えする日でもあります。お正月になると見る「門松」も、神様に立ち寄っていただくための目印の意味があります。ですので、お正月には新しい物を身に着けて、新鮮で清らかな気持ちで神様をお迎えしようという日本らしい考え方から生まれた習慣であることが分かりました。下着以外にも、身の回りの物は一年間大事に使い、正月に新調するという事も、同じ様にされていた事のようです。



エコを考える今の時代には少し合わない行いかもしれませんが、日本のお正月についてもう一度考えてみて、ちょっと違った気持ちで迎えてみるのも面白いかもしれませんね🙌

毎年、正月は昼間っからお酒が飲めて幸せだなぁとしか考えていませんでした(笑)



おっと。
今はお正月の前にクリスマスが近づいていますね。

クリスマスって【そもそも】何でしたっけね(笑)

以上、【そもそも】に少しハマっている0189hommeの梅田でした🤣